はじめに
2024年度春学期開講、神学部科目の「旧約聖書学入門1」についての解説記事です。単位の取りやすさや、実際の課題・期末レポートについて書きます。
「新約聖書学入門1」と同じく、こちらもオンデマンド方式での授業となっていました。神学部の専門科目という位置づけではありますが、オンライン授業ということもあり受講生は多く、489人が受講していたようです。
新約聖書入門1の講義録はこちらからご覧になれます。
ちなみに、受講するにあたって、旧約聖書や新約聖書の知識はあまり求められませんが、ユダヤ教やキリスト教の違い、そのあたりの歴史についてある程度は知っていた方が理解が早いと思います。
なお、旧約聖書は持っておいたほうがいいです。理由は後述しますが、主に課題のためです。
出席について
e-classに送られてくる課題の提出が出席を兼ねます。しかし、全15回中すべてに課題が設けられることはなく、だいたい12回分ぐらい課題が課されました。
なお、オンライン授業ですので、基本的に全回の出席を求められていると考えたほうがいいでしょう。出さなかった場合の失点は痛いと思います。
課題について
先ほど述べたように、15回中のほとんどの回で課されます。出席を兼ねているので、必ず提出するようにしましょう。
この課題は、授業中に課されるテーマに沿って、800字以内で自らの考察や意見を自由に書くといった内容でした。800字以内ですので、基本的にその8割、つまり640字以上は書かなければなりません。
課題を書くにあたって必要な情報は、先生が授業内で解説してくださるので、めちゃめちゃ困るという程ではありませんが、そもそもの設問が難しい場合も多かったです。
800字って、自分が詳しく知っていることを書くには少なすぎるんですけど、理解が浅い分野について書くならちょっと困る文字数なんですよね(このブログもここまでで既に800字以上書いてるし)。なんとなくわかってもらえると思いますが、ちょっと重い課題と言われればそうです。
ただ、提出期限も1週間あるので、のんびりやっても大丈夫です。自分のペースで進められるオンライン授業の強みだと思います。
旧約聖書を持っておいた方がいいと書いた理由は、この課題に使えるからという理由が大きいです。聖書の文脈を理解しなければ、課題を書きあげることができません。特定の箇所だけではなく、聖書の広いコンテキストからの考察を求められるため、買っておいた方が無難です。
期末レポートについて
授業中に扱った旧約聖書の内容(創世記~列王記)から、設定されたテーマに沿って、あるいは、自分でテーマを設定した内容をレポートにするといった内容でした。
例えば、以下のようなテーマが設定されていました。
- 創世記 天地創造の物語
- 出エジプト記 モーセが出会った神
- ヨシュア記 モーセに代わる指導者としてのヨシュア
- 列王記上 バアルの預言者との対決
文字数としては、特に指定はありませんでしたが、Wordの標準的な体裁で1ページ以上との目安があったので、2000字以上といったところでしょうか。特に上限はありませんが、私はWordで1.5ページ分ぐらい書きました。
レポートを書くにあたっては、授業で先生が解説されたことを中心に(あるいは反論する形で)、自分でさらに奥に踏み込む必要があると思います。
私は、註解書などを頼りにしました。自分の知識だけで書くのはちょっときつかった印象です。
成績開示
総履修者数 | 489人 | 100% |
A | 10 | 2.0 |
B | 287 | 58.7 |
C | 104 | 21.3 |
D | 23 | 4.7 |
F | 65 | 13.3 |
Bが多いです。F率は受講生の割には少ないでしょうか……?
まとめ
おすすめ度:70% 迷ってるなら取れ
A率が低いのが気になりますが、多くはBに固まっており、ちゃんと課題をこなしていれば堅実な評価が見込める講義だと思います。
内容は、旧約聖書ということもあり、ユダヤ教と、キリスト教の根幹にかかわる部分が学べて非常に面白いと感じました。昨今、宗教が絡んだややこしい国際問題が多々ありますが、それについて考える一助にもなると思います。
オンライン授業ですので、般教のための単位選びに迷っている場合は取ってしまいましょう。