はじめに
サムネイルの写真(京阪):This photo was taken with Canon EOS 7D Mark II – IMG_9851-1.jpg, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=65940706による
2024年9月30日を最後に、JRと京阪の間の紙の切符での連絡乗車券が発行されなくなります。今後は、ICカードに一本化されることになるので、ますますICの普及が図られることとなるでしょう。
連絡運輸の廃止については、別の記事にしたのでよければ↑のリンクからご覧ください。今回の記事は、実際に発券して乗ってみた編です。
補足しておくと、JR⇔京阪の乗り換えは、京橋・東福寺・河内磐船(京阪河内森)しかできません。それ以外の駅は対象外なので、注意しておく必要があります。
また、あるあるネタですが、環状線天満駅と、京阪天満橋駅は場所がまったく異なるので間違えないようにしましょう。
大阪→京橋→出町柳
JRの近距離券売機なら発券できます
JRの近距離券売機なら発券できますが、京阪方からだと無理な模様。
「連絡きっぷ」の項目から……、
「京阪のりかえ」を選んでください。
みどりの窓口なら確実
今回はマルス券が欲しかったので、みどりの窓口に行って、駅員さんにお願いしました。
「(大阪から)京橋で京阪に乗り換えて、出町柳まで、今日の切符をください」
などと言えば、特に困惑されることもなく発行してもらえました。
こちらの切符は通常の85mmのマルスで発行されました(下に画像あります)。なお、この切符、JRの自動改札は通れますが、京阪の自動改札は多分通れません。京阪の有人改札で駅員さんが磁気を処理する機械にこの切符を入れたら、詰まっていました。
環状線で京橋へ
あとは普通に電車を乗り継ぐだけです。大阪から京橋は、環状線外回り(右回り)です。大阪発の外回りの電車は基本的に遠心力が働かない(関空や和歌山に飛ばされない)ので、来た電車に安心して乗って大丈夫だと思います。
私が行ったのは、夕方の通勤ラッシュ帯だったので、ちょっと写真が少なめです。申し訳ないです。
京橋に着いた頃には雨が降っていました。環状線の駅もホームドアの設置がどんどん進み、電車を撮影するのが難しくなってきていますね。
京橋駅は雨にぬれずに、5分もかからないで乗り換えが可能です。なお、このあたりの治安は割と悪いので気をつけましょう。
JRのマルス券が京阪の車両に!
無事に終点の出町柳まで着くことができました。この時間帯通勤ラッシュだからはわかりませんが、特急にロングシートの車両が運用されているとは知りませんでした。8000系のダブルデッカーに久しぶりに乗りたかったのに……。
京橋では下車印を貰うことができますが、急いでいる場合は自動改札でいいと思います。
出町柳到着
京橋ではまだ明るかったのに、出町柳に着いた頃にはすっかり暗くなっていました。京阪の所要時間が長いということもありますが、最近は日が短くなったと実感できます。
出町柳駅では、京阪デザインの無効印を押してもらうことができました。京阪特急のヘッドマークをあしらった意匠で、とても気に入っています。
京都→東福寺→祇園四条
マルス券には「鉄社割」が印刷
それぞれの初乗り運賃が割引されているという意味の、「鉄社割」が印刷されてできます。なお、なぜかマルス券は長い120mmでした。
この切符だと、自動改札は絶対に通れないので、有人改札のお世話になることになります。私が行ったのは結構夜遅い時間帯だったので、窓口に駅員さんがいらっしゃらず困る場面がありました。仕事を増やしてしまって申し訳なかったです。
奈良線には205系が!
京都から東福寺へと向かう奈良線には、古い国鉄型の車両が現役でいます(車内は体質改善済み)。こちらも一緒に楽しむのはいかがでしょうか。
古さを感じさせない、かっこいい車両だと思います。個人的には、同じ国鉄型でも201系よりもこっちの方が好みです……。京浜東北線に見えなくもない?
余談ですが、奈良線のホームは京都駅の一番南側にあり、新幹線ホームが見えます。
3つの世代の車両が写っていてちょっと感動しました。
東福寺駅へ
東福寺駅は、京橋よりもさらにJRと京阪の距離が近く、もはや接しています。この写真は、JR側から京阪側を垣間見したものです。利用者の混乱を防ぐためか、基本的にフェンスで目隠しされていますが、隙間から見えます。
ラッシュ時は結構混んでそう。
確かに、知らない人ならどっちがどっちか困惑しそうです。ここでも、京阪の駅名標と一緒にJRのマルス券を写真に収めておきました。
長いマルス券だと、基本的にハンコを押してもらえるのでありがたいですね。
祇園四条へ到着
無事到着です。遅い時間帯だったので、写真を撮りやすかったです。あと、なぜか私が乗ってきた車両は全員外国人で、非常に肩身が狭かったです。こんな遅い時間に伏見稲荷とかに行ってたんですかね?
なお、祇園四条には駅員さんが不在で、インターホンでこの切符を見せたら、「そのまま通ってほしい」と言われたため、無効印等はありませんが、正当に切符を使用しています。
まとめ
夜の祇園四条は、南座がライトアップされて京都らしい雰囲気だと思います。
今回は、京阪本線でしか乗車していませんが、交野線の乗り換えも面白いと思います。ここの駅は300mほど離れているそうですが、乗換駅に指定されています。
さておき、紙の切符でこうして遊べるのは、2024年の9月30日までです! まだやったことがない方は、この機会にぜひやってみてください。