【歌詞翻訳・考察】原神ショートアニメ「いつかその道へ」

原神

魔神任務「ベットタイムストーリー」が実装!

Ver4.7予告番組で、空と蛍(そしてダインスレイブも)のアニメが公開されました。

魔神任務実装前の情報ではありますが、アニメ中の楽曲の歌詞の翻訳と考察です。
Ver4.7以降追記すると思います。→追記しました。魔神任務のネタバレあります。

本編は↑のリンクからどうぞ

↑召使のアニメの考察はこちらです。

翻訳

Traveling in the nights you’ve left me in.
I feel you in the last blow of wind.
Even nowhere I can find you out,
The answer is not far off now.
君が私を残していった夜を旅していると、
ついさっきの風の中に君がいるように感じる。
どこにも君を見つけることはできないけれど、
遠くないというのが今の答えだ。

This journey of ours has been bittersweet.
Close my eyes wondering what you would have dreamed.
If you were here standing next to me,
Would you know how I feel,
And see What I see?
私たちの旅はほろ苦い。
もし、君が私の隣に立っているなら、
同じことを感じ、
同じものを見るのだろうか?
君の見てきた夢を知りたくて目を閉じた。

Know that I’ll always try.
Finding your rhythm and rhyme.
Though the nights are long and dark, I’ll see you shining bright.
And no matter where you are, you’ve come with me this far.
Showing the way when all else falls apart.
私は常に試していることを知ってほしい。
あなたの律動と韻を見つけようと。
夜は長く深くても、君は光り輝いて見えるだろう。
そして、君がどこにいようとも、君は私と一緒にこの遠い場所に来た。
すべてがバラバラになったとき、道を示してくれた。

When the snow all melts away,
And the ice finally breaks.
Have you taken off, are you already on your way?
No matter where you are, I’ve come with you this far.
I’m never really lost.
Our paths will surely cross.
雪が解け、氷が砕けるとき、
君が飛び立った道に、君はもういるだろうか?
君がどこにいても、私は君と一緒にこの遠い場所に来た。
私が本当に迷うことはない。
私たちの道は必ず交わっているから。

考察

このショートアニメでは空も蛍も登場します。よって、この歌詞の語りは両者どちらにもなり得ますし、そう理解して良いのではないかと思います。

蛍が空よりも先にテイワットで活動していたとして、彼女はその間に空を探していなかったということはないでしょうし、空は今まさに蛍を探す旅をしています。ショートアニメのタイトルは”The Road Not Taken”――「選ばれなかった道」とでも訳しましょうか(公式では「いつかその道へ」となっています)。

魔神任務中で、蛍は空に「私だってお兄ちゃんを抱きしめてた」と言いますが、このセリフに全てが詰まっているように思えます。蛍がアビスの力を使って何を企んでいるのかはわかりませんが、『兄のことを想っている』ということだけは真実です。

異なる道を空と蛍は歩むことになりますが、ふたりの想いはきっと同じところにあるはずです。
以下、私の訳を使いながら、訳に至った意図や、歌詞の考察について述べます。


君が私を残していった夜を旅していると、
ついさっきの風の中に君がいるように感じる。
どこにも君を見つけることはできないけれど、
遠くないというのが今の答えだ。

「残していった夜 / night you have left me in」とありますが、どちらの視点でもそう考えられます。

また、「ついさっきの風の中/ in the last blow of wind」とありますが、実際に風の国で彼らはニアミスしています。空は蛍を見ることはできませんでしたが、何か感じるところがあったことは間違いないです。


私たちの旅はほろ苦い。
もし、君が私の隣に立っているなら、
同じことを感じ、
同じものを見るのだろうか?
君の見てきた夢を知りたくて目を閉じた。

「私たちの旅 /This journey of ours」はそれぞれ蛍&ダインの旅、空&パイモンの旅と理解できます。直後の “has been bittersweet” は、それぞれ現在完了形の完了用法と継続用法として理解してください(蛍の場合はhad been の過去完了の継続ほうが正しそうですが……)。

「もし、君が私の隣に立っているなら、同じことを感じ、同じものを見るのだろうか? / If you were here standing next to me, would you know how I feel, and see What I see? 」
の部分は、仮定法が使われています。仮定法は、現実には起こり得ないことを表すときに使う英語の表現です。


私は常に試していることを知ってほしい。
あなたの律動と韻を見つけようと。
夜は長く深くても、君は光り輝いて見えるだろう。
そして、君がどこにいようとも、君は私と一緒にこの遠い場所に来た。
すべてがバラバラになったとき、道を示してくれた。

本編では、空は常に妹を探していますし、おそらく蛍もそうだったのでしょう。やはりアニメもふたりのシークエンスが切り替わっています。

「あなたの律動や韻 / rhythm and rhyme」はそもそも歌詞自体が韻律的で面白いのですが、「旅の痕跡」程度の理解でいいと思います。

「この遠い場所 / this far」とはテイワットのことでしょう。アビスやカーンルイアもテイワットにあるということでしょうか。


雪が解け、氷が砕けるとき、
君が飛び立った道に、君はもういるだろうか?
君がどこにいようとも、私は君と一緒にこの遠い場所に来た。
私が本当に迷うことはない。
私たちの道は必ず交わっているから。

「雪が解け、氷が砕けるとき」からは、氷の国スネージナヤの雰囲気を感じなくもないです。空はいずれそこに行きますし、蛍は既に何かを知っているのかもしれません。

面白いのは、”no matter~”の文が前の連とまるまる逆になっている点です。
前の連:君がどこにいようとも、君は私と一緒にこの遠い場所に来た。/ no matter where you are, you’ve come with me this far.
この連:君がどこにいようとも、私は君と一緒にこの遠い場所に来た。/ No matter where you are, I’ve come with you this far.

ここからも、空も蛍も主語になり得ると歌詞が伝えているような気がします。

最後は、「道が交わるから」と強いメッセージで締めくくられます。兄妹はきっとどこかで再会できる――私たちプレイヤーも、その日が来るのを願って止みません。


曲だけの動画はこちら↓


画像/歌詞出典:【原神】ショートアニメ「いつかその道へ」https://www.youtube.com/watch?v=klulzob0O4w 2024年5月24日最終閲覧
©COGNOSPHERE

タイトルとURLをコピーしました