はじめに
去る2024年9月13日と14日、JR西日本が発売するお得なデジタル切符「ひょうご夏の体験デジタルパス」を使ってきました。
現在は発売を終了していますが、結構好みの企画だったので、今更ながらですが備忘録がてら感想をここに残しておくことにします。ふつうの神戸・兵庫観光のルートの参考にもなるかと思います。
ひょうご夏の体験デジタルパスについて
期間は3日間、値段は5,500円でした。私は2日間しか使いませんでしたが、それでも十分お得に回れたのではないかと思っています(どれぐらいお得だったかは最後に書きます)。
関西エリアが対象
広い範囲がエリアに指定されているのが好印象でした。ふつう、こういった企画切符は、狭い範囲でしか使えないということも多いので……。
ちなみに、JR西日本の電車だけだけでなく、沿線の観光施設に入場できたり、飲食店の割引券がおまけで付いていたりしたのも魅力的でした。
←みたいな感じで、チケットはスマホ上で発券することになります。
運賃は一旦差し引かれ、後でWESTERポイント還元
ここがセコい、といったら語弊があるのですが、乗った分の運賃は一旦現金(円)で払わなければなりません。ただし、その後全額がWESTERポイントとして還元されます。
WESTERポイントが日本円とどれぐらいの交換価値があるのか、というのは個人の価値観によると思いますが、個人的には【1ポイント=2円】と考えられそうななさそうな……。
というのも、例えば京都→大阪の特急料金を考えた場合、普通に買う場合1,290円、全額ポイント利用の場合640ポイントです。この数字だけを見た場合大体、現金:ポイント=2:1なんですよね……。もちろん、WESTERポイントは電車に乗るぐらいにしか使い道がないので、必ずしもWESTERポイントが神という訳ではありません。
1日目
須磨シーワールドと姫路へ向かいました。
うめきた
大阪を出発する前に、2024年9月6日に街びらきが行われたうめきたにも行ってきました。天然芝とビル群に囲まれた都会のオアシス的スポットで、できたてホヤホヤということもあってきれいでした。
どっかの本で、都会のビル群の屋上に緑を植えるのは本当の意味での都市デザインではないと書いてあった気がしますが、うめきたはそのような仮初めのグリーンではなく、非常に成功した都市デザインなのではないでしょうか。
ユニバに寄り道
前述の通り、ひょうご夏の体験デジタルパスは関西一円のかなり広い範囲で有効な切符でした。ので、ユニバーサルスタジオにも寄り道できます。最近ご無沙汰だったので、久しぶりに見に行ってみました。
こんな雑な使い方ができるのも、この切符の魅力なのかなと思います。この辺り、マリオエリアができてから、随分様相が変わりましたね……。
須磨シーワールド
須磨水族館が改装されて須磨シーワールドに生まれ変わったのが2024年6月のことだったそうです。新築の建物は、確かに奇麗でした。ちなみに、須磨シーの入場料は、切符に含まれていました!
客層はファミリーが多めでした。水槽などの高さ割と子供目線で作られていたように感じたので、ターゲットは家族連れなんだと思います。
見切れ席にはなりますが、わざわざイルカショーの座席に座らなくてもショーを鑑賞できるのはいいなと思いました。いちいち座って拘束されるの面倒なタイプなので……。写真もゆっくり撮れます(あえて左の柱は切らなかった)。
最寄りの須磨海浜公園駅は新快速が止まりません。ホームドアもないので、通過線を颯爽と駆け抜けていく新快速電車を撮影することができます。人も少なめで撮りやすかったです。
姫路へ
姫路城の入場料も切符に含まれていました。が、出発が遅かったのに加え、想像以上に須磨シーで時間を食ったので、姫路城は閉まっていました。とはいえ、せっかくなので無料で借りられる自転車を借り、姫路城の真下まで行ってみました。
実は、姫路城が大改修を終えた直後の2018年に訪れたことがあります。それと見比べると随分黒くなってしまった気がします。それでも、姫路の街を見下ろすお城は圧倒的で、国宝の威厳を放ち続けていました。
これは昔乗った500系新幹線です。ひょうご夏の体験パスでは新幹線には乗車できません。
はまかぜとスーパーはくとで帰京
帰り道は、贅沢に特急2本を乗り継いで京都まで帰りました。姫路→大阪ははまかぜで、乗り換えて大阪→京都はスーパーはくとに乗車です。気動車特急に2回も乗れて大満足でした。
はまかぜの車内は空いていましたが、三ノ宮辺りから混みます。三ノ宮から乗って来るのはほとんどがシステムを理解していない外国人で、しっかり車内料金を徴収されていました。それ以外の客層は良かったです。
大阪→京都の特急の区間は、サンダーバードが割と混むので、時間があればスーパーはくとに乗るのがおすすめです。最近は数が減りましたが、選ぶ価値はあります。あとかっこいい。はるかは論外です。
このスーパーはくとに乗っているとき、謎に車掌に検札されました。これまで何度もこの区間の特急をe5489で予約して利用していましたが、検札されたのは初めてだったので驚き。怪しく見えたんでしょうか……。
この日はスーパーはくと遅延の影響で、嵯峨野線(山陰本線)用ホームの32番線に入るという珍しい光景を見ることができました。
2日目
神戸と大阪ミナミで遊びました。
Boh Boh KOBE クルーズに乗船
この日は前日の疲れが取れず、午後からのスタート。とりあえず三ノ宮からバスに乗って(もちろんこれも切符に含まれています)港まで移動しました。
途中、神戸空港の間近を通過するので、飛行機が着陸する様子を海の上から見ることができます。これが迫力があって良かったです。
もちろん、バスの運賃も船の運賃も切符に含まれています。
ポートタワー
ポートタワーにも無料で登れます。あまり高くはないタワーですが、南側には海の絶景、北側には山の迫る景色を見ることができました。この光景は神戸ならではですね。
左下に見えているユニークな建物は神戸海洋博物館です。前にそこに行った記事を書いたので合わせてどうぞ。
大阪へ帰る
TSUTAYAあべの橋店でごちうさのポップアップストアがやっていたので寄りました。
帰京
この日もスーパーはくとで帰りました。遅延はなく、無事0番のりばに到着。
展望車(後ろだった)を予約していたので、座席をわざわざ後ろに向けていました。空いていた(というかこの号車には僕らしかいなかった)のでOK。
ポイント還元
結局、7030円の運賃がWESTERポイントに還元されました。Xを見ていると、もっとポイントが還ってきている人が多いので、私は全然使っていない部類だと思います。
ただ、無料の観光施設の入場が無料でできたことの方が大きいと思います。
須磨シー | 3,100円 |
自転車 | 500円ぐらい? |
Nana’s Green Tea アイス無料 | 200円ぐらい? |
Boh Boh 神戸 | 1,800円 |
バス | 210円 |
ポートタワー | 1,000円 |
計 | 6,000円ぐらい |
正確な価格がわからなかったのを除いても、6,000円ぐらいは入場料等で得していることになります。パスの価格は5,500円だったので、十分元が取れたと言えるのではないでしょうか。
2024年の夏の企画でしたが、来年も是非やってほしいです。