任意団体・サークルとして銀行口座を開設してみた(人格なき社団)

日記
サークル 口座開設
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経緯

私の友人が主宰するサークルとしての銀行口座が必要となったため、作ることにした。

引継ぎや管理、外部からの体裁などを考えたときに、個人名義の口座よりも団体名義の口座があったほうが良いだろうと判断した。

http://runway.sweet.coocan.jp/
https://note.com/paleken0401/n/n0665093d3139
https://hitohitsuji.hatenablog.com/entry/2022/11/16/125513
https://note.com/waterbirth12/n/na5276659617f

おそらく、法人格を持たない団体として口座をつくる人はあまりいないからなのか、情報は少ない。私も調べたが、これぐらいしか参考にならなかった。合わせて参考にされたい。

そのため、今後の同じような境遇の人のために、この記事を残しておく。

銀行決め

銀行によって口座のつくりやすさが違う。メガバンク(三井住友とか)などはまず無理と考えたほうがいいだろう。なので、大抵の場合地元の地銀か、ゆうちょ銀行などを頼ることとなる。

「○○銀行 任意団体 口座開設」などとググると、その銀行が任意団体の口座開設を受け付けているかや、その場合、何が必要かなどを掲載している場合がある。あるいは、銀行に直接足を運んで確認しに行った方が早いかもしれない。

例えば、ゆうちょ銀行の場合、

団体の規約(「団体の代表者様の証明」があるもの)
団体の活動実績が分かる資料
団体の総会議事録
団体の収支報告書
口座に設定する代表者様の本人確認書類(運転免許証等、顔写真付きの証明書類)
ご来店者様の本人確認書類(運転免許証等、顔写真付きの証明書類)

が必要であるとこのページに記載がある。

なお、私の場合は地元の地銀を頼った。先にも述べたが、念のため事前に赴くか問い合わせるほうがベターだろう。

やるべきこと

口座作成のためにやらなければならないことは多く、非常に煩雑である。時短のためにも、以下のことは同時並行して進めたほうが良い。

会則の作成

実態性のある会として認められるために、民主主義的な会則が存在(多数決の原理)し、それが遵守されているという事実が必要不可欠である。

また、責任の在りかを会則内に盛り込むことも重要。私の場合、会則の中にそのまま個人名を書きたくなかったので、役員名簿を別に作って対応した。

第n条(役員)
1.この会に、以下の役員を置く。役員名簿は、別に定める。
会長            1名
副会長        1名
会計            1名
2.役員は総会において、会員の互選により選出される。
3.役員が本会則に違反した場合、または会の名誉を著しく傷つける行為をした場合は、総会の議決により解任できる。

第n条(役員の職務)
役員の職務は以下の通りとする。
1.会長は、本会を代表して会務を円滑に処理する。
2.副会長は、会長を補佐し、会長の代理を務めることがある。
3.会計は、本会の会計を処理し、会計報告を行う。

会則の議決(議事録の作成)

会則を総会(会員全体の会議)に諮り、承認を得る必要がある。また、その事実を記録するために、議事録も残しておく(準備しておく)。出来立てホヤホヤのサークルなら設立議事録。

私の場合必要なかった。が、「どうやってこの会則が決まったんですか?」等とツッコまれると言い訳のしようがないため、作っておけるならそうしておくべき。

活動報告書(あるいは活動計画書)の作成

活動の実態性を見られる。これまでにある程度の活動があった場合にはそれを、ない場合には計画をお堅く書類にする。成果物等(同人誌など?)がある場合はそれで代用できることもある。

私のサークルの場合は既に活動の実績があったので、「上半期活動報告書」としてまとめた。私の場合は、定例開催の勉強会などで、毎回写真を撮ったり、成果物を残しておいたことが功を奏し、あまり苦労はしなかった。

団体印の作成

個人の印鑑だと引継ぎができない。費用はかかるが、後々別の用途にも使えるだろうし、作っておいた方がよい。個人の印鑑でも可だった。あとで変更してもいいかも。

団体の収支報告書(不詳)

私の場合は求められなかったので、不明。

昨年度の貸借対照表等がある場合はそれでいいのだろう。新しいサークルなら、会費やイベント出展など、すでに現金でいくらかお金を使っていれば予算案等をつければいいのだろうか……?

創立趣意書(任意)

なぜその団体をつくろうと思ったのかをお堅い文章にしたもの。大学のサークルなどの場合、学校に提出を求められることもあるので、既にあるかもしれない。ある場合はそれを、ない場合は別になくても大丈夫だと思う。会の実態性を証明できる資料になる。

大学当局への問い合わせ(任意)

大学のサークルだったので、ダメ元で大学当局へなにか手伝ってくれないかを乞うたところ、当局が書類を発行して、「このサークルは大学が活動を認めた正当なもの」と証明してくれた。これ、かなりデカい。

町内会なら自治体に問い合わせてみるのもいいかもしれない。趣味の同人サークルなどはこのプロセスは厳しそう。個人事業主や合同会社の創業を検討してみてもいいかも。

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当日

以上の書類を準備できたら、銀行に向かう。なお、最近の銀行は来店にあたって予約が必須なことが多い

十分な時間の確保

結構時間が掛かった。私の場合、1時半に行って3時まで待たされたので、1時間半かかった計算になる。半日ぐらいはつぶれる覚悟をしておくべき。

準備した書類を忘れない

基本的に代表者の来店が必要である。書類は印刷していく必要があった。印鑑、代表者の身分証明書等を忘れないように。

なお、作る口座にお金を入れたい場合は合わせて持っていく。0円でも口座開設は可能だけど……。

行員の質問に答える準備

口座の使用目的を問われる。どういった目的に口座を使用するのか、必ず答えられるようにしておく。ここで答えられないと相当怪しまれるだろう。そういった意味でも、代理人に行かせるのは避けるべき。

おわりに

お疲れさまでした。問題がなければこれにて通帳とキャッシュカードが発行されるはず。私は当日中に銀行での手続きはすべて終わった。

キャッシュカードとその暗証番号があればお金の管理はできるので、信頼できる会計担当者などと共有しても良い。

私の経験が誰かの参考になれば幸いである。

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