2024/7/21デビュー!
阪急の新型車両2300系の中間車に、指定席が導入される運びとなりました。阪急の新車なんていつぶりかと思って調べたところ、2013年ぶりらしいです。
現状、大阪ー京都間の有料特急は、京阪のプレミアムカーとJRのサンダーバード(大和八木経由の近鉄特急)などがありますが、それに阪急が進出してきた運びとなります。
乗ってみた
乗車日
デビューから3日後の2024/7/24に乗りました。9019列車、特急大阪梅田行です。烏丸を9時50分に発ち、梅田には10時32分に着きます。JRよりは遅く、京阪よりは早い。
指定券の購入方法はネットか、車両の中限定です。これはいただけません。京阪もJRも、駅の券売機で買えるのに……。私は車両の中で買いましたが、もう一人同じおじさんがいました。この場合の支払いはICOCAか現金のみです。
値段は、どこから乗っても500円です!
乗車率
河原町の時点で20~30%、烏丸から50%以上になりましたが、「混んでいる」と感じるほどではありませんでした。実際、2×1の1列側のシートはほとんど埋まっていたものの、2列側のほうはペア客以外では、片方が開いている状態でした。高槻市駅辺りまでは乗って来る人が多かったです。
最終的に、茨木市駅で一人が乗車(!)して、乗車率は60%程度といったところでしょうか。客層も落ち着いていて、ゆっくり時間を過ごすことができたと思います。
設備紹介
枕カバー
枕カバー(枕はないけど)です。合皮製ですがPRiVACEの印刷もあり高級感があります。
机
机です。ひじ掛けから取り出すタイプで、座席の前にはありません。パソコンなどを置くにはちょっと不便かも。
高級感のあるドアと案内板。金メッキ仕上げと非常に豪華。
足は伸ばせるのか 各社特急と比較
身長171cmでは、足を完全に伸ばすことはできませんでした。シートピッチは十分なのですが、足を座席の下に入れられないんですよね。
(左)京阪プレミアムカー (中)JR新快速普通車 (右)新幹線N700A
との比較です。JRは足を下に入れられますね(特急車両も同様)。逆に言えば、冬場は足元のヒーターがありませんが。
コンセントと読書灯
上から、リクライニングのレバー、読書灯スイッチ、コンセントです。JRの特急の普通車にはコンセントないことが多いんで、好印象。
「プライベート」感について
個室感は確かに高いですね。写真を見てわかる通り、右前の男性の顔がこちらからは見えませんし、隣も然りです。また、本物の木を使っているであろうシートは温かみがあって、大変好印象を受けました。
座席の背もたれも結構大きいので、前の人の頭が見えるといったこともありません。
比較用として最大の商売敵であろう京阪プレミアムシート、下段に近鉄特急のボロと500系新幹線自由席をのせておきます。
これを見ると、他の会社の特急座席がいかにスカスカかがわかるかと思います。個室感を重視する方にはプライベースはおすすめできます。
値段の比較
会社 | 特急料金 | 乗車券料金 | 備考 |
阪急プライベース | 500 | 410 | |
京阪プレミアムカー | 500 | 420~430 | 祇園四条で阪急と接続 |
新幹線自由席 | 870 | 580 | 新大阪~京都、最速 |
JR特急(サンダーバード等) | 650 | 580 | 京都駅はダウンタウンに遠い、特急券はe5489使用 |
JR新快速(Aシート) | 600 | 580 | 準最速 |
表からわかるように、コスパ的にも阪急は優れています。京阪は大阪ダウンタウンに直結していない点、JRは会員でないと高い点などがデメリットです。
個人的に新幹線はいくら速くても論外です。新幹線への乗り換えがものすごく面倒です。
その他
ディスプレイも見やすいです。
座席前の収納はこんなもんでしょう。個人的には新幹線とかのような柔軟性がある方が好きですね。
総評
悪くないです。個室感を重視したい人、京都-大阪間の移動で絶対座りたい人は、迷わず購入していいと思います。飛び込みでもOKなので(空いていれば)気分で乗ってみてはどうでしょう。
値段的にも阪急が一番安いので、今後利用する機会も増えるのではないかと思います。
ただ、指定券は駅の券売機で買えるように、また、車内でクレカ使えるようにしてほしいです。